「空室が埋まらない」「家賃を下げるしかないのか」と悩んでいませんか?不動産投資をしていると、築年数が経つごとに物件の魅力が落ちてしまい、なかなか入居が決まらないという課題に直面します。
たとえば、家賃を下げずに空室を埋めたいと考えても、「リフォーム費用が高くて手が出せない」と感じるオーナーは少なくありません。
しかし実は、5万円〜30万円ほどの予算でも、工夫次第で物件の印象をガラリと変え、空室解消や家賃アップにつなげることができるのです。
本記事では、低予算で効果を出した賃貸リフォームの実例を5つ厳選して紹介します。読むことで、無理なく始められる改善アイデアや、費用対効果の高いリフォーム方法が分かります。
まずは、なぜ「低予算リフォーム」が今、注目されているのかを見ていきましょう。
なぜ低予算リフォームに注目が集まっているのか?
近年、賃貸市場では空室率が上昇傾向にあります。特に築年数が古い物件では、内装の古さが原因で入居希望者に選ばれにくくなっています。
とはいえ、大規模なリノベーションには数百万円単位の費用がかかるため、個人オーナーにとっては現実的ではありません。
そのため、**「できるだけお金をかけずに、見た目の印象を改善したい」**というニーズが高まっています。
実際に、壁紙や床材、照明など“視覚的に効果のある場所”を中心に工夫することで、5万円〜30万円ほどの範囲で大きな効果を得ている事例も増えてきました。
では、具体的にどのようなリフォームが、どのくらいの費用で実現できたのか。ここからは、5つの実例を順に紹介していきます。
実例①:アクセントクロスで“おしゃれ感”を演出(費用:約5万円)
築28年のワンルームマンションの一室。内装に目立った破損はなかったものの、白一色のクロスが無機質な印象で、半年以上空室が続いていました。
オーナーが選んだのは、「1面だけのアクセントクロス施工」。ナチュラルウッド柄のクロスをベッド側の壁に貼り、空間に温かみを加えました。
結果:
- 工事期間:1日
- 総費用:約5万円
- 家賃:変更なし(以前と同額で申込み獲得)
- 入居決定まで:募集開始から約10日
ワンポイントの工夫だけで内見時の印象が大きく変わり、「おしゃれな部屋」として写真映えも良くなったことで、問い合わせも増加しました。
実例②:照明を交換して“印象チェンジ”(費用:約8万円)
築30年の2DK物件。天井には古いシーリングライトが取り付けられており、部屋全体が暗く冷たい印象に見えていました。
ここで取り入れたのが、ダクトレール式の照明(ライティングレール)。間接照明風の電球型LEDを設置し、温かみのある空間に演出しました。
あわせて、キッチン上の蛍光灯もダウンライトに変更。
結果:
- 工事期間:約2日
- 総費用:約8万円
- 家賃:+2000円の設定で募集
- 入居決定まで:約2週間
照明を変えただけで「おしゃれ・落ち着いた雰囲気」の部屋へと変貌。若年層やカップルからの反応が良く、家賃アップにも成功しました。
実例③:床材変更で高級感を演出(費用:約15万円)
築25年の1LDKマンション。フローリングの劣化が目立ち、原状回復を兼ねた床の貼り替えを検討していたオーナー。
既存のクッションフロアを、高級感のある濃いブラウンのフロアタイルに変更。一緒に玄関まわりの土間もタイル調にリフォームしました。
結果:
- 工事期間:約3日
- 総費用:約15万円
- 家賃:+3000円の設定で募集
- 入居決定まで:約1か月
写真映えする床材のおかげで、内見前のネット集客も改善。内装設備は変えていないものの、「新しい感じがする」との声が多く、家賃アップにもつながりました。
実例④:キッチン扉のシート張り+取っ手交換(費用:約6万円)
築33年のファミリー向け賃貸。設備の入れ替えが難しい中、古さの目立つキッチンの印象をどう変えるかが課題でした。
ここで行ったのは、キッチン扉に木目調のカッティングシートを貼る+取っ手のデザイン変更。工事不要で、イメージを一新できる方法として採用。
結果:
- 工事期間:半日
- 総費用:約6万円(シート+取っ手+施工費)
- 家賃:変更なし
- 入居決定まで:約3週間
コストを抑えつつ、“清潔感と今っぽさ”を加えたことで、ファミリー層からの問い合わせが増加。設備交換せずに見た目改善を実現できた事例です。
実例⑤:壁面収納&ワークスペース設置(費用:約30万円)
築29年、駅徒歩15分の1Kアパート。場所は悪くないものの、競合物件が多く、空室が半年以上続いていました。
そこで、収納スペースが少ないという声に対応し、壁面収納棚+可動式のワークデスクを設置。在宅ワークや趣味空間として使えるよう設計しました。
結果:
- 工事期間:約4日
- 総費用:約30万円
- 家賃:+5000円で募集
- 入居決定まで:掲載から10日で申込み
ワンルームでは珍しい「造作収納&デスク付き」という点が話題となり、差別化に成功。賃料アップ+早期成約という理想的な結果に結びつきました。
低予算でも効果的なリフォームのポイントとは?
これらの実例に共通しているのは、費用を「見える場所」「印象を変える部分」に集中していることです。
大がかりな改修を行わなくても、以下のポイントに注目するだけで、低コスト・高効果な改善が可能です。
- クロスや床、照明など“視覚に訴える部分”を優先
- 既存設備は「活かす」「工夫する」方向で検討
- 写真や内見時に“差”が見える仕掛けを意識する
- ターゲット層(単身/ファミリーなど)に合った工夫を入れる
「お金をかければ良いリフォームになる」と考えるのではなく、「予算内でどこをどう変えると印象が変わるか」を意識することが重要です。
まとめ
賃貸経営において、「低予算で空室を改善したい」という課題は、多くのオーナーに共通しています。今回は、5万円〜30万円で実際に成果を上げた低予算リフォームの実例5つをご紹介しました。
ポイントは、お金をかける場所と方法を見極めることです。ちょっとした工夫で、入居希望者の印象を大きく変え、空室対策や家賃改善にもつながります。
まずは、身近な1部屋から、できる範囲での改善に取り組んでみてはいかがでしょうか?
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