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断熱性能等級7とは?具体例や快適性、費用を徹底解説!
はじめに
「断熱性能等級7の家ってどれくらい快適なの?」「実際に建てるといくらかかる?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
断熱性能等級7は、日本の住宅における最高レベルの断熱性能を示す基準で、2022年に新設されました。しかし、その基準の詳細や、どれくらいの快適性が得られるのか、実際の施工費用はどのくらいかかるのかが分かりにくいと感じる人もいるでしょう。
本記事では、断熱性能等級7の具体的な基準や施工例、快適性の違い、メリット・デメリット、そして実際の費用感について詳しく解説します。これから家を建てる方や、リフォームを考えている方にとって、有益な情報をお届けします。
断熱性能等級7とは?具体的な基準と仕様
断熱性能等級7の基準
断熱性能等級7は、日本で最も厳しい断熱基準であり、UA値(外皮平均熱貫流率)が0.26以下であることが求められます。
等級 | UA値(W/㎡・K) | 省エネ性能の特徴 |
---|---|---|
等級5 | 0.60以下 | 省エネ基準を満たす |
等級6 | 0.46以下 | ZEH基準 |
等級7 | 0.26以下 | 超高断熱住宅 |
UA値が低いほど、家の中の熱が逃げにくく、夏は涼しく冬は暖かい住環境になります。
断熱性能等級7を満たすための仕様
断熱性能等級7をクリアするためには、高性能な断熱材や窓を使用する必要があります。以下の仕様が一般的です。
-
断熱材の厚みと種類
- 外壁:ネオマフォーム 100mm以上 or 吹き付けウレタン 200mm以上
- 屋根・天井:セルロースファイバー 300mm以上
- 床下:XPS(押出発泡ポリスチレン) 100mm以上
-
窓の仕様
- トリプルガラス樹脂窓(熱貫流率:0.8W/㎡K以下)
- Low-Eガラス(遮熱・断熱タイプ)
-
気密性(C値)
- C値 0.3以下(隙間がほとんどない家)
これらの仕様を採用することで、室内の熱が逃げにくくなり、冷暖房の効率が向上します。
断熱性能等級7の家はどれくらい快適?実際の住み心地を解説
夏は涼しく、冬は暖かい快適な空間
断熱性能等級7の家では、外気温の影響をほとんど受けずに室温を一定に保つことができます。
具体例1:真冬の暖房使用量が大幅に削減
- 外気温が0℃以下でも、室温が15℃以上を維持
- 暖房なしでも寒くない(日射取得を考慮した設計の場合)
- エアコン1台で家全体を暖められる
具体例2:真夏の室温が安定し、エアコンの負荷が軽減
- 35℃を超える猛暑日でも、室温が28℃前後に保たれる
- エアコンなしでも比較的過ごしやすい(風通しを考慮した設計が必要)
- エアコンの設定温度を28℃以上にしても快適
結露やカビの発生がほとんどない
高断熱・高気密な住宅は、結露の発生を抑え、カビやダニの繁殖を防ぎます。特に、窓周りや押し入れの中で発生しがちな結露が大幅に軽減されるため、家の寿命を延ばし、健康的な住環境を維持できます。
断熱性能等級7のメリットとデメリット
メリット
✅ 年間の光熱費を大幅に削減
- 断熱性能が高いため、冷暖房の使用頻度が減る
- 一般住宅と比べて年間5〜10万円の節約が可能
✅ ヒートショックのリスクを軽減
- 家全体の温度差が少ないため、トイレや浴室でも快適
- 高齢者や子どもにも優しい住環境
✅ 住宅の資産価値が高くなる
- 断熱性能が高い家は、将来的に売却時の評価が高くなる
- ZEH住宅などの補助金を活用できる可能性がある
デメリット
❌ 初期費用が高い
- 標準的な住宅と比べて+300〜500万円のコスト増
- 高性能な断熱材や窓、施工技術が必要
❌ 設計の自由度が若干下がる
- 開口部(窓)を大きくすると、UA値が悪化する可能性がある
- 断熱材の厚みが増すため、若干の床面積減少がある
断熱性能等級7の費用感とコストの回収期間
初期費用の目安
- 標準的な住宅:2,500万円
- 断熱性能等級7の住宅:2,800〜3,000万円(+300〜500万円)
年間の光熱費削減効果
- 一般住宅:約20万円
- 断熱性能等級7の住宅:約10万円(年間約10万円の節約)
コストの回収期間
- 300万円の追加投資 ÷ 年間10万円の節約 = 約30年で回収
- 補助金や長期的なエネルギー価格上昇を考慮すると、実質20〜25年で回収できる可能性もある
まとめ
本記事では、断熱性能等級7の基準や仕様、実際の快適性、メリット・デメリット、そして費用感についてお伝えしました。
- 断熱性能等級7は、UA値0.26以下の超高断熱住宅
- 真夏・真冬でも快適な室温を維持できる
- 年間の光熱費が約10万円削減可能
- 初期費用は+300〜500万円かかるが、長期的には経済的
これから家を建てる方や、高断熱住宅に興味がある方は、補助金制度などを活用しながら、断熱性能等級7を視野に入れた家づくりを検討してみてはいかがでしょうか。
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