家を建てるって、人生で何度も経験することじゃありません。
だからこそ、誰もが最初はワクワクしています。
でも、実際にハウスメーカーとの打ち合わせが始まると…
-
「自由設計だと思ったのに、実際は決まった選択肢の中から選ぶだけだった」
-
「予算の話ばかりで、希望を伝えるたびに“それは難しいですね”と言われる」
-
「打ち合わせの回数を重ねるごとに、なんだか疲れてきた…」
こんな風に、家づくりが「夢を叶える作業」ではなく、「現実と我慢の積み重ね」になってしまう人が、実はとても多いんです。
この記事では、
✔ なぜハウスメーカーとの打ち合わせで後悔してしまうのか
✔ 家づくりで夢がすり減る理由と背景
✔ 後悔しないための施主側の心構え
✔ 「信頼できるプロ」との関係性を築くために大切なこと
をわかりやすく解説します。
■なぜ打ち合わせが“疲れるだけ”になってしまうのか?
原因はひとつではありませんが、特に大きいのが以下の3点です。
【1】予算による“引き算の連続”が起きる
打ち合わせの中で必ず出てくるのが「予算オーバー」の問題。
このとき、担当者がよく使うのがこんなフレーズです。
「ここをやめておいた方がいいですね」
「こちらの仕様に戻した方がコストが抑えられます」
合理的な判断に見えますが、**施主にとっては“夢を削られていく感覚”**になります。
【2】自由設計と言いながら、実際は「選択の中から選ぶだけ」
多くのハウスメーカーは「自由設計」と謳っていますが、実態は“カタログ内の選択式”。
「これ以外は対応できません」と言われることで、施主の期待がしぼんでしまいます。
【3】営業・設計・現場の連携がうまくいっていない
施主が伝えた要望が、設計者には違う形で伝わっていたり、
設計で決まった内容が現場に反映されていなかったり──
情報のバラつきが、ストレスと不信感につながります。
■施工側にも“言えない事情”がある
「ハウスメーカーが冷たいからこうなる」と思ってしまいがちですが、
現場の人たちもまた、ジレンマの中で悩んでいることが多いのです。
-
柔軟に対応したくても「会社のルール」で動けない
-
工期や原価、リスクを考えると冒険できない
-
「せっかく提案しても、他社に流れてしまうかも」という不安
つまり、「施主の想いに応えたい」という気持ちはあっても、
“伝える時間”も“提案の自由”も限られているのが現実です。
■では、どうすれば「後悔のない家づくり」ができるのか?
ポイントは3つあります。
【1】「丸投げしない」こと
「プロに任せれば安心」という考え方もありますが、
理想を実現したいなら、自分の希望や優先順位はしっかり伝える必要があります。
【2】「理想」と「現実」の“すり合わせ”に向き合うこと
家づくりは「夢をカタチにする作業」というより、
「現実と理想の着地点を探る作業」です。
諦めるのではなく、優先順位をつけて整理することが重要です。
【3】「信頼できる人」と出会うこと
どれだけ資料を見ても、どれだけ実例を見ても、
最終的には「誰とつくるか」が家の出来を左右します。
-
気持ちを汲んでくれる人か?
-
ダメなときは、ちゃんと理由を説明してくれるか?
-
提案の中に「自分の話を聞いてくれた形跡」があるか?
この3つを大事にすると、“本当に向き合ってくれる人”が見えてきます。
■まとめ:夢をすり減らさずに家を建てるために
-
家づくりにおいて後悔しやすいのは、「ちゃんと話せなかった」「聞いてもらえなかった」と感じたとき。
-
施主と施工側、どちらも“本気で向き合える関係”を求めている。
-
だからこそ、価格や仕様の前に、「信頼できる相手とつくること」が最も大切。
■筆者プロフィール・ご相談について
こんにちは。「家まっすぐ耐震工事」代表の大工工房です。
これまで住宅の設計・耐震補強・リノベーションなどに幅広く携わってきました。
「家づくりに迷っている方」「打ち合わせに違和感を感じている方」へ、
設計者でも営業でもない、“第三者の立場”でのご相談も承っています。
・今のプランは本当にベストなのか?
・もっと希望を叶える方法はないか?
・自分の想いをどう伝えればいいか?
など、どんなご相談でもお気軽にお声がけください。
0 件のコメント:
コメントを投稿
ブログにコメント来ました