2025年4月26日土曜日

「ランドリールームに必要な広さは?3畳は確保すべき理由と間取りのコツ」




ランドリールーム――
最近、家づくりやリノベーションを考える方たちの間で、急速に注目度が高まっています。

洗濯機を置くだけのスペースではありません。
洗う・干す・乾かす・畳む・しまう。
この一連の家事動線を、できるだけ短く・ラクにするための空間。

では、そんなランドリールームを本当に快適に使うためには、どれくらいの広さが必要なのでしょうか?

結論から言えば、最低でも3畳(1,800mm×2,700mm)は確保したいところです。

この記事では、ランドリールームに必要な広さと、その理由について詳しく解説していきます。


■ ランドリールームが注目される理由

まず、なぜ今、ランドリールームがこれほど注目されているのでしょうか。

  • 共働き世帯の増加による家事効率化ニーズ

  • 天候に左右されない室内干し需要

  • ガス乾燥機「乾太くん」の普及による洗濯作業の時短

  • 高気密・高断熱住宅の普及で、室内干しスペースが快適になった

こうした背景があり、単なる洗濯機置き場ではなく、
洗濯にまつわるすべてを完結できる専用空間が求められるようになったのです。


■ 必要な設備と寸法

ランドリールームに設置したい代表的な設備と、その寸法を整理してみましょう。

  • 洗濯機:幅600mm×奥行600mm

  • たたみカウンター:奥行450mm、幅900〜1,200mm

  • 乾太くん(ガス乾燥機):幅600mm×奥行600mm(設置高さ1,500〜1,600mm)

  • 天井吊り物干し金物(ホスクリーンなど):幅1,200mm程度

これらを無理なく設置し、さらに人が楽に作業できる通路幅(700mm以上)を確保しようとすると、
最低でも1,800mm×2,700mm(約3畳)の空間が必要になります。


■ 1畳・2畳・3畳でどう違う?(文章で比較)

広さによる違いを実感しやすいように、文章で比較してみます。

◆1畳(900mm×1,800mm)では、洗濯機と乾燥機を並べて置くことはできますが、
通路スペースがほとんどなく、作業は非常に窮屈になります。

◆2畳(1,800mm×1,800mm)だと、洗濯・乾燥・簡単な室内干しは可能になりますが、
畳むスペースを確保するのは難しく、動線もややごちゃつきやすいです。

◆3畳(1,800mm×2,700mm)あれば、
洗濯、乾燥、干す、畳む、しまう、すべての作業を無理なくランドリールーム内だけで完結できるため、
家事効率が飛躍的に向上します。


■ 立体配置がカギ!洗濯機→カウンター→乾太くんの三層構造

ランドリールーム設計の最大のポイントは、
平面的な配置だけでなく立体的に考えることです。

たとえば、

  • 床に洗濯機(幅600mm×奥行600mm)

  • 洗濯機の上にたたみカウンター(高さ約900mm)

  • その上に乾太くん(設置高さ1,500〜1,600mm)

このように「積み上げる」ことで、
限られた面積でも、洗濯・乾燥・畳む作業が驚くほどスムーズになります。

また、乾燥機を使わないときには、天井吊りの物干し金物を活用して、
室内干しにも対応できるようにしておくとより便利です。


■ 間取りのコツ:ランドリールームは脱衣室直結が理想

ランドリールームをさらに使いやすくする間取りの工夫も押さえておきましょう。

ポイントは、
脱衣室・洗面室からランドリールームへ直結させること

たとえば、

  • 脱衣→洗濯→乾燥→畳む→収納

この一連の流れがワンフロア内で完結できるように設計すれば、
毎日の家事負担は劇的に軽減されます。

また、収納(ファミリークローゼット)を併設するのも非常に効果的です。


■ まとめ

ランドリールームを快適に使いたいなら、
必要な広さは最低でも3畳(1,800mm×2,700mm)

  • 洗濯機+たたみカウンター+乾太くん

  • 天井吊り物干し金物

  • 700mm以上の通路スペース

これらをきちんと確保して、立体的な動線を意識した設計をすることで、
「洗濯」という家事が驚くほどスムーズになります。

これから家づくりやリノベーションを考えている方は、
ぜひランドリールーム設計にちょっとした贅沢を取り入れてみてください。

日々の暮らしに、小さな余裕と、大きな満足感をもたらしてくれるはずです。


 

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