予約の取れる民泊デザインと、設計者が語るリノベの勘どころ【2025年版】
空き家や築古住宅の活用、少し前までは「賃貸に出す」「解体して土地に戻す」などが主流でした。
でも今では、それらを小さな宿=民泊施設として生まれ変わらせる動きが広がっています。
私はこれまで、大工・設計者の両方の視点から「住宅→宿へのコンバージョン」に関わってきましたが、最近とくに感じるのは:
「広さより“使い心地”が求められている」ということ。
今回は、予約の取れる民泊施設の共通点や、設計者視点での空間づくりのポイントを、できるだけわかりやすくお伝えします。
✅ 民泊を始めるには何が必要?
まずは制度の話を少しだけ。
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【住宅宿泊事業】年間180日以内の営業(届出制)
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【旅館業法(簡易宿所)】営業日数の制限なし(許可制)
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【特区民泊】地域限定の緩和制度(特別認定)
いずれも必要な申請や設備がありますが、共通して重要なのが以下の3点です。
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消防設備(煙感知器や誘導灯)
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清潔で安全な水回り
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近隣への配慮(騒音・ゴミなど)
「ちゃんとやれば誰でもできる」反面、設計の段階から民泊用として考えておかないと、後々困ることが多いのも事実です。
🌿 小規模でも「また泊まりたい宿」に変わる3つのポイント
① コンパクトで“気の利いた”間取り
予約数が多い施設は意外にも「1LDK(30㎡前後)」の物件。
大人数より、1~2人で静かに滞在できる宿が今のニーズです。
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小上がり寝室で空間を区切る
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ワンルームにデスク&ミニキッチンで「暮らす感じ」
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コンパクトだけど機能的な水回り配置
こうした細やかなプランニングが、「居心地の良さ」につながります。
② 世界観のあるインテリアと照明
今の宿泊者はまず「写真」で選びます。だからこそ、内装に物語を持たせることが大事です。
たとえば…
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【和モダン】畳 × 木目 × 和紙照明
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【北欧ミニマル】白 × 無垢材 × 差し色
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【古民家リノベ】梁や障子を活かした空間
私はパース作成も行っているので、「この物件ならこんな見せ方が映える」というビジュアル提案も可能です。
③ スマートな運営と衛生感
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スマートロックや非対面チェックイン
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高品質な寝具とふとんカバー
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宿泊導線がスムーズな家具配置
こうした“見えない快適さ”が、レビューの高評価につながっていきます。
✍ 設計者だからわかる、民泊化で気をつけること
設計の立場からアドバイスすると、民泊において大事なのは「暮らすための家」と「泊まるための宿」の違いを理解すること。
よくある見落としポイント:
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換気が甘くてカビが発生
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壁が薄くて音漏れトラブル
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照明の位置や数が不適切
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収納不足でゴチャついた印象に
逆にここをしっかり押さえると、同じ坪数でもグッと印象が良くなります。
🏡 事例紹介:28㎡の中古住宅を「泊まりたくなる宿」に
築40年の木造住宅をリノベした事例です。
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小上がりで空間にメリハリ
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木格子と障子で柔らかく間仕切り
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ミニキッチンと洗面で生活感もプラス
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和紙照明と調光式ライトで夜が落ち着く
この施設、現在は週末満室・レビュー平均★4.9を維持しています。
🧰 こんなご相談、ココナラで受けています
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民泊化を見据えた間取り提案
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空き家を宿にリノベしたい
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映えるパースを作ってPRしたい
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消防・衛生的にOKか事前に見てほしい
👉 「小さな家だからこそ光る宿にしたい」方、まずはご相談ください。
現地の条件やご予算に合わせたご提案を、図面・パース付きでご用意します。
\初回ヒアリングは無料で承っています/
🌱 最後に:小さな宿が、地域の魅力になる
宿泊施設に求められるのは「大きさ」より「体験価値」。
その地域、その建物だからこそ生まれる空間は、きっと誰かの“旅の目的”になるはずです。
小さな民泊、一緒に育てていきませんか?
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