急上昇トレンド
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
二級建築士が今、最もチャンスをつかめる時代。現場を知る設計士こそ次の主役に
二級建築士が今、最もチャンスをつかめる時代。
“現場を知る設計士”こそ、次の主役になる。
いま、二級建築士という資格が改めて注目されています。小規模建築の多様化、リノベーション需要の拡大、用途変更・旅館業・民泊関連の案件増、そして地域密着の設計・監理への期待。これらが重なり、「等級よりも実務」を評価する空気が明らかに強まっています。
私は、大工として現場を踏むところからキャリアを始め、建築士となり、いまは総合建築アドバイザーとして設計・耐震・構造・行政対応・経営助言まで横断的に携わっています。ふり返って確信するのは、次のひと言です。
チャンスは無数にある。——資格の等級ではなく、現場理解と設計の翻訳能力が、仕事の広がりを決定づける。
01|私の経歴だから見える「現場力×設計力」の臨界点
図面の線一本には、納まり・施工順序・安全・コスト・維持管理が折り重なっています。現場に身を置いてきた設計者は、それらを身体感覚として扱える。だからこそ、施主の不安を具体に変え、職人の迷いを一手で解くことができるのです。AIやソフトが発達しても、現場のリアリティを読み解き意思決定に落とす作業は人に残る。ここに二級建築士の価値が立ち上がります。
02|なぜ「今」二級建築士が伸びるのか(時代背景)
大規模よりも小〜中規模の改修・転用が増え、地域内で完結するスピード感のある案件が主戦場になっています。用途変更、既存不適格の扱い、木造耐震、混構造リフォームなど、“図面・構造・法規・段取り”を同時に進める人材が不足。まさに二級建築士の守備範囲で、現場を分かる設計士が抜群に強い局面です。
03|二級建築士が狙うべき具体領域「10選」
- 戸建リノベ×耐震補強:診断→補強計画→意匠調整を一本化。
- 用途変更×小規模宿泊:旅館業・簡宿の要件整理と動線計画。
- 木造3階×狭小地:ボリューム整理と法規の“詰め”で差別化。
- 店舗併用住宅:衛生・防火・避難を現実的にコーディネート。
- 混構造リフォーム:既存+増築の受け・接合部を設計言語化。
- 外皮性能の底上げ:断熱改修・気密改善を費用対効果で提案。
- 既存図の“読み直し”:不整合・矛盾の抽出と納まり再設計。
- 小規模オフィス・福祉改修:運用と安全の両立を平面で表現。
- 空き家再生:構造健全性の見立て+段階投資の計画化。
- 屋外・外構含む動線最適化:駐車・荷捌き・近隣配慮まで設計範囲に。
いずれも大手が“コスパの壁”で深追いしづらい領域。小さく始めて大きく信頼を積むには最適です。
04|飛躍する人に共通する「3つの準備」
① 構造を学び直す:壁量計算・耐力壁の実効・水平構面・基礎の健全度。
② 可視化を磨く:3Dパース、ウォーキング動画、納まり断面の“絵解き”。
③ 行政を武器にする:用途変更・確認申請・防火区画・避難計画。
この三点が揃うと、提案の説得力が桁違いに上がります。
05|「現場⇄設計」の翻訳力をどう鍛えるか
図面だけでは伝わらない要点を、断面スケッチ・施工順序の簡易チャート・コスト帯として提示します。職人には手順とリスク、施主には効果と費用、行政には根拠。同じ事実を受け手ごとに言語変換するのが翻訳力です。私は大工時代の癖で、搬入動線・仮設・養生・雨天対応から考えます。ここを文章と図で見える化すると、現場は静かになり、信頼は一気に高まります。
06|仕事を取りに行く導線設計(私の実戦ルール)
- 初回ヒアリングは“診断型”に:課題を3分類(構造・法規・運用)で棚卸し。
- たたき台は速く・小さく:A案=最小、B案=標準、C案=夢を入れる。
- 根拠は1枚図に:法規・構造の要点をA3一枚で共有。
- 可視化で迷いを消す:鳥観+アイレベルの2カット、必要なら歩行動画。
- 意思決定サイクル:提案→宿題化→回答期限→次回アクションを常に明記。
07|90日で整える「学び直しロードマップ」
0〜30日:木造耐震の基礎復習/既存劣化の見立て/防火・避難の要件早見表づくり。
31〜60日:混構造の接合パターン把握/用途変更の書式テンプレ整備/3Dの標準素材ライブラリ化。
61〜90日:費用対効果の指標づくり(㎡単価だけに依らない)/ウォーキング動画の型化/チェックリストで現場検証。
テンプレ化が進むほど、案件の難易度は上がっても精神負担は下がる。ここが成長持続のコツです。
08|避けたい落とし穴と対処
- 「図面がきれい=納まる」と思い込む:必ず“施工順序で読む”。
- 申請は専門家任せ:自分ごとにして要件を要約し、図面に翻訳。
- 施主合意の曖昧さ:仕様・範囲・例外を「見える化」して二重線を引く。
- 工程の楽観視:雨養生・近隣調整・検査日程を先にカレンダー化。
09|価格戦略と見積りの型
“安さ”で勝つより、「リスク削減と意思決定の速さ」で選ばれる設計を目指します。見積りは、①基本設計(診断・ボリューム)、②実施設計(詳細・申請)、③監理(定例・検査)で三分割。各段の成果物と期待効果を項目化して提示すると、単価の説明力が上がり、値下げ交渉の入口が狭まります。
10|結論——チャンスは無数にある
私自身、大工→建築士→総合アドバイザーと歩む中で、仕事は肩書きではなく「現場で不安を消せるか」で広がると学びました。二級建築士は地域に最も近い設計資格。現場力×設計力×翻訳力の三点を磨けば、独立でも所属でも、選択肢は際限なく開けます。いまこそ、自分の実務を“型”にして発信し、次の一歩を踏み出しましょう。
相談メモ:用途変更・耐震・混構造の初回診断(オンライン)をご希望の方は、コメント欄またはお問い合わせフォームからどうぞ。
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ

コメント
コメントを投稿
ブログにコメント来ました